いかがでしょうか。
「自分はバカだ」という予防線を張っていると、本当にバカになる、という話でした。確かに「自分にはできない」とか、ネガティブなことを言ってしまいがちです。僕も東大受験の度に「もうダメだ」と言っていました。それで少し謙虚になって、自分のことを客観的に見ることができているかのように錯覚します。
でも、それって実は、自分の心を守っているだけなんですよね。それはただの「失敗したときの言い訳作り」であって、言えば言うほど成功からは遠ざかっていくのです。言い訳が悪いとは言いませんが、でもうまくいかない理由を探して、「ここで失敗しても大丈夫」という状態に自分を置いてしまっては、成功の可能性は下がってしまいます。
そういう言い訳をしていると「自分はバカだから」と言って本当に勉強をしなくなったり、「体調が悪いから」と言って本当になんだか少し体調が悪い気分になってしまったりと、言葉が本当になってしまうこともあります。メンタルブロックは、百害あって一利なしなのです。
自分の発言を可視化して反省する
ではどうすればいいのかというと、とても簡単です。とにかくこういうことを言わないようにすればいいのです。僕は東大に落ちて浪人している時に、何度もマイナスなことを口に出していました。「もうダメだ、どうせ自分には無理だ、また自分は東大に落ちるんだ」と。
これは別に意識的に言っていたわけではなく、自然とそう言う言葉が出てしまっていたわけです。
そのときに、母親が「あんたがマイナスなことを言うたびに、お小遣いを10円減らします」というシステムを導入し、マイナスなことを言った回数をカウントするようになりました。これによって、自分の発言を省みて、自分はこんなにマイナスなことを言っていたのかと反省し、徐々に止めることができるようになっていきました。
こんなふうに、自分の発言をしっかりと可視化して、反省して、メンタルブロックしないように意識していきましょう。そうすることで、言い訳せずに自分と向き合い、しっかりと逃げないで立ち向かうことができるようになります。そうやってやっと、本来の自分の力が出せるわけです。
自分がメンタルブロックしているかどうかは、人から指摘されないとわからない場合があります。もしそう言う傾向があるかもしれないと思ったら、家族や友達に「メンタルブロックしていたら教えてくれ」と言っておくといいと思います。
みなさん、ぜひやってみてください!
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