独立後、仕事0だった男が「一案件で数千万」稼ぐ訳 電通・博報堂にも連勝!大逆転の「アイデア術」

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私は、長年「どうすれば面白いアイデアをゲットできるか?」を独自に研究してきました。もちろん、私は学者でも研究者でもありません。必要に迫られて研究せざるを得なかったのです。

アイデア1本で生きてきた私の「綱渡り人生」

私は、7年勤めた会社を辞め、フリーランスとなりました。当時は自信過剰で、自分なら楽にやっていけると思い込んでいたのです。

しばらくは知人を通して仕事が舞い込んで、やっていけましたが、しばらくするとそれも尽きました。待っていても何も仕事が舞い込まない状態です。フリーですから、収入ゼロの状態です。

これを乗り越えるには、どうすればいいのか?

ビジネスの世界には、「コンペ」というものがあります。私のような映像の世界では、「企画競合」です。仕事が舞い込まない以上、受け身ではなく攻めることしか生き残る道はありません。つまり、この「企画競合」に勝ち続けるしかないのです。

企画競合のチャンスがあるたびに、私は名乗りをあげ、「面白い企画」を提出しました。いや、「面白いはずの企画」と呼んだほうがいいかもしれません。

まったく勝てないのです。とにかく負け続けました。

負けるということは、仕事ゼロですから「一文無し」を意味します。妻も子供もいた私には、地獄です。毎日離婚を考えていました。今なら彼女はやり直せる、間に合うのではないか、と。

その一方で、真剣に考えました。なぜ「面白い」と思った企画が負けるのかと。なぜ自分の企画は勝てないのかと。

ご存じのように、「企画」とは切り口、つまりアイデアに他なりません。
面白いアイデア、他の企画をブッちぎるアイデアのことです。

そこで徹底的に考察したのが、「どうすれば面白いアイデアをゲットできるか?」です。面白いアイデアさえゲットできれば、競合に勝利でき、収入を得ることができるからです。

アイデアを取得するために、いろんな本も読みましたが、私にはまったく役に立ちませんでした。どれも実践的でない、即効性がないものばかりだったからです。

他に頼れないのであれば、自分自身で開発するしかないと思いました。

そうして、独学で「アイデア発想法」を編み出していったのです。それはもう命懸けです。収入ゼロから脱却しなくてはいけませんので。まさに、「必要は発明の母」です。

この「アイデア発想法」は、私の人生を完全に変えました。あんなに負け続けたコンペにも面白いほど勝てるようになり、気づけばここ何年も、勝率が88%を下回ったことはありません。電通や博報堂など大企業相手に競った「アイデア一発で数千万円」の案件でも、何度も勝利を収めることができました。

次ページアイデアは「閃く」ものではなく「発見する」もの!
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