「ラーメン女子」を狙うワケ《それゆけ!カナモリさん》

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 以前『「釣女」「釣りガール」は本当に流行るのか』と題したコラムでも紹介したが、山に釣り場にと、昨今、いわゆる“男の世界”に進出する女性の勢いは凄まじい。2011年1月28日付日経経済新聞消費面に掲載された記事のタイトルは“「ラーメン女子」増殖中”。日経の記者も男の牙城にひしひしと迫り寄る脅威を感じての表現だろうか。

記事では、「脂っこい」「ベタベタする」といった女性に敬遠されがちなイメージを払拭、具材に野菜をたっぷり使ったり、内装を明るいイメージにしたりと店作りを工夫と女子が進出している店舗の特徴を挙げている。

記事に出ているメニューは、「野菜たっぷりしょうがラーメン」。冷え性が多い女性に訴求するため、スープにしょうがを溶かし込んだという。そのおかげで店の女性客比率は40%に達しているらしい。

どこのチェーンかと思って記事を読み進めて驚く。喜多方ラーメンの「坂内」など55店を運営する麺食とある。

会津盆地の風土に育まれた多加水平打ち麺を特徴とする喜多方ラーメンの坂内といえば、肉々しくもこれでもか!とばかりにてんこ盛りにされている焼き豚が特徴だ。まさに肉食獣の食べるラーメン。健康だの、栄養バランスだのとは無縁の男の世界である。(参考:http://www.mensyoku.co.jp/menu1.htm)

それが「野菜たっぷり」である。なんという草食化…。そこには、我ら日本男児がラーメンどんぶりの中のスープ、ひとすすりの麺に人生を重ね合わせるような風情は感じられないではないか!!

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