円が1ドル126円台後半へ上昇、20年ぶり円安更新 黒田発言受けてもドル買い・円売り根強く、値戻す

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当局の介入がなければ1ドル=130円の可能性

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト

  • ドル・円は黒田総裁の発言トーンの変化を若干意識して変動したが、地合いが円安なのでまた戻してきている
  • 投機的な取引や短期で運用する場合は、ドル・円が下がったところは買いという感じだろう
  • 大々的な日銀政策の変更や当局の介入がなければ、1ドル=130円の可能性は排除できない

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト 

  • 引き続き日米金融政策格差を意識してドル・円は底堅い。ただ、政府のけん制トーンが若干強めになっていること、米金利も利上げをだいぶ織り込んでいること、過熱感もあることから、一方向に上がっていく状況でもない
  • ドル・円は上がってもじり高で、高値では利益確定などで売られる可能性もある

背景

  • 最近の円安はかなり急速な為替変動、より注意して見る-日銀総裁 
  • 鈴木財務相は、円安進行を含め為替動向をしっかりと緊張感をもって注視すると発言
  • 米10年債利回りはアジア時間の取引で一時5ベーシスポイント上昇し2.88%付近-18年12月以来の高水準
  • 20年ぶり円安を導いてしまった日銀総裁、次の円安誘発発言を市場警戒

 

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著者:小宮弘子

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