絶好調のココイチ、起爆剤は"あの人気番組" 客数に加えトッピングで客単価も「マシマシ」
これに加えて、夏の定番である「チキンと夏野菜カレー」や「手仕込ささみカツカレー」といった限定商品が200万食以上売れた。
アイドルグループ「SKE48」とコラボレーションした販促キャンペーンなども功を奏した格好で、上半期の営業利益は当初予想に比べて3.4億円ほど上振れて着地した。
ただ、下半期(2014年12月~2015年5月)について、会社側は慎重な見方を変えていない。テレビ効果で収益が底上げされた昨年4~5月からの反動減や人件費などのコスト増を理由に、期初に発表した売上高430億円(前期比1.0%増)、営業利益42億円(同2.7%減)という増収減益の今通期見通しを据え置いている。
「(既存店について)当面は今のような水準が続くとみているが、4~5月のハードルは高い。過去にもテレビへの露出による押し上げ効果はあったが、それほど効果が長く続いたことはない」(浜島俊哉社長)
それでも、上半期が当初予想を超過して着地したうえ、下期の初めにあたる2014年12月の既存店売上高も前年同月比4.7%増だった。現在、会社側が公表している計画値を上振れる可能性は高そうだ。
今期は海外で出店攻勢
目下のところ“わが世の春”を謳歌する壱番屋だが、中長期ではどのような成長戦略を描いているのか。その答えの1つが海外だ。今2015年5月期は中国や台湾などアジア地域を中心に、海外での店舗数は29の純増を計画している。このうち、マレーシアとフィリピンは下期中に初めて出店する予定だ。
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