東京ドームの転落死亡事故で久代社長が初会見、引責辞任は否定

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--相次いで起きている事故への問題意識は。

前の事故、今回の事故、改めましてしっかりと検証していく。以前、その都度の事故で気持ちを引き締めていたつもりだが、事故が起きていたのは安全管理面で十分ではなかった。この意識を高めて今度こそ事故を起こさないシステムをつくっていくことが社長としての役割だ。

--安全管理面強化の具体策を社長からお聞きしたい。

調査結果を踏まえ早急に行う。今までのことで反省するとしたら、まだ安全システムの整備がどうだったか、安全管理面の教育がきちんと行き届いていたか、気持ちの中にゆるみが生じていたかを、改めてきちんと整理して強化策を作成したい。

--今回の会見の趣旨は。

(警察当局から)家宅捜査が入り、前回の記者会見には私は出ていないので、私の口から今後の対策を述べさせていただいた。

--相次いで事故があるのは危機意識が足りないのでは。

いろいろな原因があるからこそこんな事故になった。危機意識は十分持っているつもりだが、事故が起きてしまったことは意識が足りないということで深く反省している。

--事故調査委員会の結果発表のメドやメンバー構成は。

昨日立ち上げた事故調査委員会では、今後会を重ねていって一つの結論を出したいと思うが、事故の原因と分析、今後の対応を徹底させる。亡くなられているので、私が委員長を担当する。課題を整理して欠陥があるのか無いのか、急いで対応を図っていきたい。現段階ではいつという調査結果発表のメドは述べられない。

--アルバイトの方が現場の運営管理面を担っていたことで問題はなかったのか。

アルバイトの方で危機管理をしていたことは、アルバイトであってもきっちりと訓練してきた。以前までは問題ないと思っていたが、この事故が起きたことで本当にこれでいいのか考えていきたい。

--アルバイトの教育訓練の指導は十分だったか。

安全管理を第一に考えて、アルバイトさんでもきちんと教育してきた。会社としては十分に対応してきたつもりだ。結果として重大な事故が起こってしまったことに猛省して、どこに足りない点があったのかを把握して十分な対策を講じたいと考えている。

(鈴木 雅幸 =東洋経済オンライン)

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