3月の臨時株主総会で会社分割案が否決された東芝。ついに株式の非公開化へ舵を切ったが、いくつもの障害がある。
会社分割案が立ち消えになり、ついに非上場化に向けて踏み出した。
東芝の取締役会は4月7日、社外取締役6人による特別委員会を設置したと発表した。同社株の非公開化に向けてファンドなどからの提案内容を検討する。2021年5月に発足し、会社分割を検討してきた戦略委員会は同日付で解散した。
新しく設置した特別委の構成は、戦略委とほぼ同じだ。それでも、新たな委員会を設置したのは「会社分割をあきらめ、非公開化へ本格的に進むというメッセージ」(関係者)との意味合いが強い。分割とともに進めていたエレベーターと照明事業の売却手続きも中断する。
3月24日の臨時株主総会では、会社提案の会社分割案が反対多数で否決された。賛成率は39.53%だった。ただ、株主提案だった非公開化の積極検討を求める議案も、賛成率44.6%で否決された。
動き出したアクティビストたち
株主総会の結果をうけて、東芝の株式を持つアクティビスト(モノ言う株主)たちは早速動き出した。
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