逆イールド必ずしもリセッション到来を意味せず 「景気後退懸念は時期尚早と判断」(PIMCO)

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米国債のイールドカーブが逆転したことで、米リセッション(景気後退)の可能性が高まったとの観測が強まっている。債券投資大手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)はそうした懸念は時期尚早だと判断している。

PIMCOのファンドマネジャー、エリン・ブラウン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「今回の逆イールドはかつてのような景気後退の指標ではないと考える根拠がある。世界の中央銀行による大規模な量的緩和(QE)を考えると特にそうだ」と語った。

  

米国債の10年物利回りは29日一時、2019年以来初めて2年物を下回った。5年債と30年債のスプレッドも今週に入って反転した。

イールドカーブ反転は景気後退が近いとの投資家の見通しを反映しているとされる。しかしブラウン氏は「恐らくより重要なのは、イールドカーブが反転している理由と今回の逆イールドが過去とどう違うかを考えることだ」と述べた。

原題:

Pimco Says Curve Inversion May Be Unreliable Recession Signal(抜粋)

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著者:Melissa Cheok

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