『ライフシフト』の著者であり、世界有数のビジネス思想家でもある英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授。人生100年時代を迎え、長い人生にどう備えればよいのか。同教授は、企業を中心とした社会の変革と個人の積極的な行動が重要と説く。
[発言の要点]
・新型コロナで新しい挑戦が可能に
・個人は「可能な自己」を探り備えよ
・企業は70代でも働ける環境整備を
──なぜ『ライフシフト2』を書こうと思ったのでしょうか。
「1」では、100歳まで生きることがどのような意味を持つのかを描いた。しかし、人々がどのように対応すべきかについて、もっと多くのことを語らなければならないと考えた。
長い人生に備えるために個人がどのような行動を起こすべきか、また個人が長く生産的で健康な生活を送るために各組織がどうすべきかを論じたいと考えた。そこで「2」では、政府は何をすべきか、企業と経営陣はどのような変化を起こすべきか、学校や大学といった教育機関はどう適応すべきか、について提言した。
著者として今回の『ライフシフト2』で最も伝えたかったことは、人生100年時代を生きるための新しい行動戦略だ。
1つ目は、「1」で示した「マルチステージ」だ。多くのステージを予期し、さらに新しいステージを出現させるというものだ。この考え方は人生の柔軟性について考えるうえで重要だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら