
経済学の視点から長寿社会の課題を分析し『ライフシフト』を書いた、英ロンドン・ビジネススクール経済学教授のアンドリュー・スコット氏。人生100年時代に経済はどのように変容していくのか。同氏は、「長寿経済」ではGDP(国内総生産)に代わり「健康寿命」が、国や社会の豊かさを測る新たな指標の1つになると指摘する。
[発言の要点]
・より長く働けるよう制度の整備を
・シルバーエコノミーが成長の起爆剤
・健康寿命がGDPと並ぶ重要指標に
──人生100年時代に向け、経済、社会はどのように変わるべきでしょうか。
経済成長は主に労働力もしくは労働生産性によってもたらされる。働く人の数が減れば、成長率は下がる。日本は人口減少に直面しているため、今後も労働力が減るだろう。
労働力の減少を補う解決策の1つとして、移民の受け入れがある。しかし、多くの国が移民との融合に困難を抱えている。そうなると、高齢者により長く働いてもらうことで労働力を確保し、成長を得る方法しかない。
私たちがより長く生き、より長く健康でいられるなら、より長く生産性を上げられるはずだ。そうすることが長寿社会において経済を成長に導く方法でもある。
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