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高島屋、「百貨店存亡の危機」から脱する絶対条件 村田社長「取引先と一緒に再生することが第一」

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苦境に陥った百貨店業界だが、感染も収まりつつある中で2022年は復活の年となるのか。高島屋の村田善郎社長に聞いた。

旗艦店の「日本橋高島屋S.C.」。コロナ禍で客数は大幅に減少したが徐々に持ち直している(撮影:尾形文繁)

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コロナ禍によって来店客数が激減し、かつてない逆風にさらされる百貨店業界。ただ、緊急事態宣言が9月末で解除され、売り上げに回復の兆しも見え始めている。
2022年に本格的な回復は期待できるのか。高島屋の村田善郎社長に展望を聞いた。

――2021年秋以降の消費回復に手応えはありますか。

10月は一進一退のような状況だったが、11月以降はかなり気温が下がり、冬物のコートなどがいい動きになってきている。中間層のお客様にも、人と会う機会に着ていくような衣料が売れ始めている。

富裕層の消費についても、スーパーブランドなどの高額品の売り上げが好調だ。従来はバッグや小物が中心だったが、リビング関連や宝飾品などにシフトし、客単価も非常に上がっている。先日、当社の創業190周年を記念した(上位顧客向けの)催事を東京と京都のホテルでそれぞれ開催したが、過去の記録を塗り替える売り上げだった。

爆発的な消費回復には懐疑的

――足元の感染状況は収束傾向ですが、2022年の百貨店業界の見通しはどうですか。

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