モスバーガー、社長も手応え感じた「成長の秘策」 ニューノーマル見据えて新たな店舗形態を準備

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コロナ禍でも好調ぶりが目立ったモスバーガー。巣ごもり特需だけではない成長の理由、目下進めている店舗の多様化などについて中村社長が語った。

コロナ禍でも堅調な売り上げが続くモスバーガー。巣ごもり特需だけではない勝因とは(撮影:今井康一)

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コロナ禍で苦境に陥った外食業界において気を吐くのが、洋風ファストフード業態だ。ハンバーガーチェーン国内2位のモスバーガーも、2021年10月まで既存店売上高が27カ月連続で前年同月を上回るなど、好調ぶりが目立った。
勝因はどこにあったのか。変化の激しい市場環境で今後どう成長を維持するのか。モスバーガーを運営する、モスフードサービスの中村栄輔社長を直撃した(インタビューは11月25日に実施)。

消費行動は単純にコロナ前に戻らない

――コロナ禍でも売り上げが成長を続けられた理由をどう分析していますか。

テイクアウトやデリバリーという強みをしっかりと磨き上げられたことが大きい。もともと2019年10月の消費税増税以降は持ち帰りの需要が高まると見越して、持ち帰りも意識した商品戦略に力を入れていた。

テイクアウトはイートインよりも品質が落ちてしまいがちなので、保水性の高いバンズを投入するなど、いろいろな施策を講じた。コロナ禍でも、主力商品である「モスバーガー」のミートソースを改良して粘度を高めるなど、店内で食べても持ち帰って食べてもおいしい商品設計を意識した。

宅配の対応店舗数は、2020年3月末時点では243店舗だったが、2021年9月末には542店舗にまで拡大した。従来55%ほどだった店外(テイクアウトと宅配)の売り上げ比率は、コロナ禍で最大8割程度にまで上昇した。

――2019年4月には「マーケティング本部」を新設するなど、マーケティング戦略を大きく見直しました。その効果も大きい?

マーケティング改革はコロナ禍でも奏功した。以前は「美味しいものを作れば顧客が来てくれる」というプロダクトアウト的な考え方で商品を作っていた。

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