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三井物産は原油やLNGを「座礁資産」にはしない 堀社長が語る今後のエネルギー投資の進め方

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資源価格の高騰を追い風に今期は過去最高益を更新する見通し。脱炭素の流れの中でエネルギー投資をどう進めるか。

堀社長は「稼ぐ力の底上げが進んだ」と手応えを語った(撮影:尾形文繁)

特集「トップが語る大予測2022年」の他の記事を読む

大手総合商社の中でも資源事業で稼ぐ割合が高い三井物産。コロナ禍を抜け、足もとでは資源価格の高騰という追い風が吹いている。
2021年3月期の純利益は7200億円と過去最高を更新する見通しだ。今後について堀健一社長に話を聞いた。

──2021年度は絶好調です。

新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済が回復する中、繰り越されてきた需要などをグローバルに拾えた。ほぼすべての事業がこの回復局面を捉えられていると思う。

例えば、北米の自動車関連や、化学品、食料のトレーディング、ヘルスケアとまんべんなく伸びている。コロナ禍の中で各現場の担当者が事業の損益分岐点を下げる努力を相当しており、会社全体の稼ぐ力の底上げが進んだ。

本来の姿に戻りつつある

──今期の最終利益見通し7200億円のうち、5000億円を金属資源やエネルギーが稼ぐ計画です。業績は資源次第ですか。

まだ半分終えたばかりなので、まずは現在の事業計画をしっかり達成していきたい。鉄鉱石や原油などといった商品市況は当社が制御できるものではない。各部門が競争力をつけていくということに尽きる。

現在、ヘルスケアが当社の成長ドライバーとなっているが、2020年までは展開する病院がどうコロナに対応するのかが重要だった。今は平常化しつつあり、(外国で医療を受ける)医療ツーリズムを収益柱とする本来の姿に戻りつつある。

──一方、足元では鉄鉱石価格が下落しています。

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