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脱プラ、脱炭素解決のカギは地域にあり 論点6|環境・エネルギー

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深刻化する環境問題。先進自治体の取り組みを通じて日本の針路を考える。

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陸上から海へ流出するプラスチックゴミの総量は、現状を放置すれば、2040年に全世界で年間3000万トン近くに達すると予測されている。この予測数字を発表した米国のNGO(非政府組織)「ピュー・チャリタブル・トラスト」によれば、流出量は現在の約3倍にも膨れ上がる。

プラスチック汚染の問題に詳しいWWFジャパンの三沢行弘氏は、「リサイクルの推進だけでは事態は改善しない。まず、使い捨て用を中心にプラスチックの使用量そのものを抜本的に減らす取り組みが必要だ」と指摘する。

1人当たりの容器包装プラスチックゴミ排出量で世界第2位の日本も、対策の転換を迫られている。年間に発生するプラスチックゴミのおよそ6割をゴミ発電などの「熱回収」で処理してきたが、熱回収を前提に大量生産を続ければ二酸化炭素(CO2)を発生させ、脱炭素化に逆行するとの批判が強まっている。

脱プラスチック|イオン×Loop
米国発リユースの仕組み

そこで注目されているのが、リユース(再利用)の取り組みだ。容器を繰り返し使用することで環境負荷を減らす実証実験が、イオンと米国のベンチャー企業・Loopによって始まっている。

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