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民主主義を守った米大統領選の教訓 各州の中心都市で黒人が投票に行ったのも勝因の1つ

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政治の常識を破壊したトランプ大統領を米国民は追放した。次は日本の国民の正義感が問われる。

今回の米大統領選挙は、民主主義を守るかどうかの決戦だった(写真はバイデン次期大統領)(AP/アフロ)

米国では大統領選挙の結果を受け、政権移行の手続きも始まり、ようやく政治は落ち着きを取り戻すように見える。ドナルド・トランプ大統領の奇矯な言動に注目が集まっていたが、この選挙では民主主義の正攻法の重要性を思い知らされた。

ジョー・バイデン前副大統領の勝利は、ペンシルベニア、ミシガンなど接戦州での勝利の賜物である。そして、これらの州での勝因の1つに、各州の中心都市において黒人が投票に行ったことがある。

黒人を動かしたリーダーの一人に、ステイシー・エイブラムズという黒人の女性政治家がいる。米国では市民は有権者登録をしなければ投票できない。そして共和党が支配する州では、黒人の登録申請に難癖をつけて有権者と認めない、有権者名簿から削除するという差別が横行している。こうした現実を知る者にとっては、トランプ氏の不正選挙というクレームが荒唐無稽のたわごとであることは明らかである。エイブラムズ氏自身も2年前に立候補したジョージア州知事選挙にてそうした不正で敗れたといわれる。しかし、今年の大統領選を目指して黒人の登録運動を広めた。フィラデルフィアなどでも同様の運動があった。政党の草の根活動家が有権者を組織化するという正攻法が、バイデン氏勝利をもたらしたのである。

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