事務所の特徴と人材戦略。お酒に例えると、そのカラーが見えてくる。
上場企業を中心に大企業が必要とするリーガルサービスを提供するのが大手法律事務所だ。中でも、所属弁護士数が400人を超えるトップ5は、「5大事務所(5大ローファーム)」と呼ばれている。M&A(合併・買収)からファイナンス、訴訟対応まで、企業ニーズにワンストップで応える点で、実は5大事務所に大きな違いはない。
だが、弁護士も人。5つの事務所にはそれぞれ強い個性がある。弁護士数の順位とともに各事務所の持ち味を見ていく。
西村あさひ法律事務所
弁護士数で頂点に立つのが、西村あさひ法律事務所だ。企業の危機管理の草分けで、不祥事対応からアクティビスト(物言う株主)対策まで、幅広い危機管理に精通する。
今年1月、物言う株主・村上世彰氏のファンドが東芝機械(現・芝浦機械)に株式公開買い付けを始めたとき、東芝機械側で防衛に入ったのが同事務所の太田洋弁護士だった。
その太田氏に「西村あさひの持ち味は何か」と聞くと、こう返ってきた。「酒に例えていえば、うちはビールだ」。その心は、何でも最初にやろうとするフロンティア精神と、前例がない難しい案件にも果敢にチャレンジしていく精神だそうだ。
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