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新興事務所の大げんか 「スパイ疑惑」まで出る展開に

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過払い金返還の広告でなじみのある2つの新興事務所がもめている。

(写真左)ベリーベスト法律事務所(所属弁護士数226人、同)。写真は創業者・元代表の酒井将弁護士。現在の代表は萩原達也弁護士で、酒井氏はベリーベスト虎ノ門法律事務所に所属 (写真右)アディーレ法律事務所(所属弁護士数142人、今年6月時点)。写真は創業者・元代表の石丸幸人弁護士(本人のフェイスブックから)。現在の代表は鈴木淳巳弁護士

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消費者金融やクレジット業者を相手取った過払い金返還請求訴訟で急成長を遂げた事務所がある。弁護士数で業界6位のベリーベスト法律事務所(2010年設立)と10位のアディーレ法律事務所(04年設立)だ。

新しい2つの事務所は同じ領域で集客を競い合うよきライバル関係にあったが、16年ごろを境に亀裂が入り、犬猿の仲になっている。

発端は16年9月、ベリーベストが懲戒請求を受けたことだった。東京弁護士会(東弁)に懲戒請求をしたのはベリーベスト元職員のS氏。

S氏の論旨はこうだ。「ベリーベスト法律事務所と代表(当時)の酒井将弁護士らは、司法書士事務所である新宿事務所から過払い金返還請求事件の依頼者の紹介を受け、対価として1件当たり19万8000円を払っている。これは弁護士法や弁護士職務基本規程に抵触し、懲戒に相当する」。

弁護士法は、弁護士でない者が事件のあっせんや紹介をすることを「非弁行為」として禁じ、弁護士が弁護士でない者から事件のあっせん、紹介を受けることも「非弁提携」として禁じている。

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