本人確認を瞬間でこなす顔認証技術が、羽田・成田に今春登場する。
空港で搭乗手続きを終えたら、パスポートをかばんにしまったまま、「顔パス」で飛行機に搭乗できる──。そんな革新的な仕組みが動き出す。
羽田空港と成田空港は今夏の東京五輪開催までに、搭乗手続きから機内への搭乗までのすべての手続きで顔認証技術を採用する。まず日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)から導入が始まる予定だ。搭乗手続き時に自動チェックイン機でパスポートと搭乗券、顔情報をひも付け、「One ID」と呼ばれる一時的なIDを生成する。その後、自動手荷物預けや保安検査、搭乗ゲートの通過が顔認証だけで完了する。
朝7~9時の羽田空港において手荷物預け待ちから保安検査通過まで10分以内で終えられた旅客の比率は2018年時点で41%だった。導入を指揮する国土交通省は、これを70%まで引き上げたい考えだ。同省航空局総務課の担当者は、「旅客のストレス軽減につなげたい」としている。新型コロナが猛威を振るっているが、くしくもこの仕組みで空港や航空会社の職員と旅客の物理的な接触を抑えられるという副次的な効果もある。
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