滑走路の延伸と新設を予定。拡大余地が大きいのは成田だ。
かつて「新東京国際空港」を名乗り、名実共に日本の首都の表玄関の役割を担ってきた成田空港が今、大きな転換点を迎えている。
3月29日の羽田空港の国際線発着枠拡大に伴い、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が運航する欧米路線数は羽田が成田を逆転、米大手デルタ航空は成田から撤退する。運営会社の成田国際空港(NAA)は、「羽田増枠の影響で1週当たり251便、就航地は2カ国9路線を失う」と説明する。
主要路線が羽田に移ることによる成田の地位低下を懸念する声は多い。だが、その将来は必ずしも悲観的ではない。
国内外のさまざまなエアラインが就航する成田空港で主役となりつつあるのが、近年台頭してきた格安航空会社(LCC)だ。
2015年4月にLCC専用の第3ターミナルが開業。以来、訪日外国人の急増に対応してきた。混雑緩和へ向け21年度末にはターミナルを増築し、旅客取り扱い能力を年1500万人と、開業当初の倍にする。NAAは現在3割のLCCシェアが将来的に半分以上になるビジョンを示している。
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