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感染拡大で検疫官が疲弊、空港「水際対策」に懸念あり 羽田増便で新たな問題が発生

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羽田空港の国際線増便に伴い検疫所の役割も増す。だが現状でも手いっぱいだ。

マスク姿の旅客が目立つ羽田空港国際線のターミナル(朝日新聞社/時事通信フォト)

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この春、羽田空港は国内線専用だった第2ターミナルにも国際線施設を増築。3月29日から全面利用をスタートする。国際線ターミナルの名称も「第3ターミナル」に改称し、これで羽田は国内線イメージからの華々しい転換を図る思惑だった。しかし、その空港は今、静寂の中で新型コロナウイルスとの攻防を続けている。

検疫施設は十分か

ターミナル名称変更の前日に当たる3月13日、羽田空港で水際対策を行う東京空港検疫所支所に、国際線増築に伴う検疫施設の対応について解説を求めた。羽田の国際線発着枠は昼間時間帯で年間約3.9万回、1日50往復分が増枠になる。これに伴い第2ターミナルの一部も24時間運用になる。

一方、検疫施設は増築前には、減圧隔離ができる患者対応室が2室あった。では、国際線増築で何室増えるのか。増築前後の検疫を比較できれば、抽象的な水際対策を聞くよりも説得力がある。悪くない取材のタイミングだと思ったが、なぜか現場はいら立っていた。

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