「魔の三角地帯」に沈む財宝伝説は本当だった バミューダ海域に消えたスペイン船を追う

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 16世紀以降、この海域を頻繁に航海していたのがスペイン船だ。スペインは、大航海時代に南米大陸に進出。その時代に栄えていた黄金国家(アステカ・インカ帝国)を次々と征服し、植民地化に成功した。そこで手に入れた大量の金銀財宝を持ち帰る船は財宝船団と呼ばれ、バミューダ海域を経由してスペインへと航海していた。

エリザベッタ王妃。TBSテレビ『『財宝伝説は本当だった 今夜ついに大発見SP』は2015年1月3日(土)夜18時から3時間にわたって放送

中でも莫大な財宝を運んでいたのが、1715スペイン財宝船団。この船団が伝説となっているのは、積み込まれていた財宝が普通の代物ではなかったからだ。実は1715船団が運んでいた財宝は、当時のスペイン国王フェリペ5世から、婚約者のエリザベッタへの結納品だったのだ。

フェリペ5世の婚約者エリザベッタは、スペイン繁栄時代を謳歌し贅を極めた生活を送っていた。誰よりも財宝をこよなく愛していたエリザベッタは、自分が望む宝石や宝飾品を結納品として受け取るまでは、フェリペ5世との結婚を承諾しようとしなかったという。そこでフェリペ5世は、1715財宝船団に対し、エリザベッタが納得する財宝を運んでくるようにと命令した。

海底に消えた400億円分の財宝

国王フェリペ5世の命令を受け、1715財宝船団に積み込まれた財宝の総額は、現在の価値に直して何と400億円。その中には、130個の真珠で装飾されたペンダントや74カラットのエメラルドの指輪など、まさに最高級の財宝が含まれていた。

今から300年前の1715年7月23日、400億円分のクイーンズジュエリーを積んだ11隻の財宝船団は、キューバを出港する。しかし7日後の7月30日、スペインに向かっていた財宝船団は、突如フロリダ沖で沈没する。魔のバミューダ海域でハリケーンに遭遇したのだ。フェリペ5世が婚約者エリザベッタに贈るはずだった400億円もの財宝は、海の藻屑と消えてしまった。

一方、沈没から300年。現在に至るまでに、海底からは数々のクイーンズジュエリーが発見されているが、「エメラルドのイヤリング」「クリスタルの金のペンダント」「黄金の杯」など、これまでに引き上げられた財宝の合計は100億円分にすぎない。

つまり海底にはまだ300億円分のクイーンズジュエリーが眠ったままなのだ。 これこそが、世界中のトレジャーハンターたちを魅了してやまない財宝伝説である。

今回番組は、魔のバミューダ海域に沈んだ伝説のクイーンズジュエリー発掘に挑戦。そして、テレビ史上最大級の財宝発見に成功する。海底から現れる金銀財宝。カメラの前で、怒涛のゴールドラッシュが始まった。

伝説は本当だった!われわれは確かにその目で財宝の姿を確認し、一部始終をカメラに収めた。

第2回は、今回発見したクイーンズジュエリーの中でも最上といわれる逸品「失われた黄金のアーク」の伝説についてリポートする(2015年1月2日配信予定)。

 

TBSテレビ『財宝伝説は本当だった』取材班

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『財宝伝説は本当だった 今夜ついに大発見SP』はTBSテレビの正月特別番組。2014年正月に放送した第1弾では、ヨーロッパ幻の黄金文明トラキア遺跡の発掘に俳優・市原隼人が挑み、黄金王の墓から歴史的大発見となる“王の馬車”の発掘に成功。世界のニュースで報じられた。

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