介護はある日、突然訪れる。後悔しない介護のための基礎知識。
元気だと思っていた親が脳梗塞で倒れたり、転倒して歩行が困難になったり……。まだ先と考えている親の介護はある日、突然始まるものだ。親の介護に突然直面して不安な気持ちが高まり、冷静さを失う人は多い。何をすればいいかわからず、混乱状態に陥る。その結果、しだいにネガティブな思考に傾いていくのだ。
なぜそうした状態に陥るのか。それは介護の全容を把握できるような情報が不足しているからだ。
親の介護に直面した際に必要なのは、先の状況の全容を把握し、何をすべきかを認識することだ。ここでは親の介護の前に知るべきことと介護が訪れた際にやるべきことを、①介護ロードマップの理解、②家族の役割分担の“見える化”、③できることに落とし込む、という3ステップに分けて紹介する。
まず訪れる「混乱期」
ステップ①は、親の介護の始まりから終わりまでの「介護ロードマップ」を理解することだ。多くのケースで介護は、混乱期→負担期→安定期→看取り期、という4つのステージをたどる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら