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「ニッチでしょぼい」が転換点、赤字を恐れずやってきた Sansan 寺田親弘社長インタビュー拡大版

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てらだ・ちかひろ 1976年生まれ。99年慶応大学環境情報学部卒業後、三井物産入社。シリコンバレーでの勤務や社内ベンチャーの立ち上げなどを経て2007年Sansan創業。(撮影:佐々木 仁)

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日本では数少ないユニコーンとして注目を集め、6月に上場したSansan(サンサン)。法人向けクラウド名刺管理サービスが主力だ。創業から12年、ベンチャーを取り巻く環境はどう変わってきたのか。寺田親弘社長に聞いた。

 

(注)8月24日号39ページ掲載記事に加筆しています。

 

父親が事業をしていたこともあり、普通のサラリーマンとして生きていこうということもなく、元々起業家志向は強かった。学生でそのまま起業することは考えていなかったので、まず修行の場として三井物産を選び、6年間の勤務を経て起業した。

どうせやるなら世の中の困りごとを解決したいと思い、目を付けたのが名刺だった。「あの名刺どこに行った?」というリアルな悩みがもともとあった。世界で100億枚あるといわれるものをデータベース化することに奥行きの広さを感じた。

創業した2007年を振り返ると、隔世の感がある。今のようにがんがん資金調達をして赤字で成長するということは受け入れられなかった。初期の頃は自己資金も入れて、給料ももらわずに、なるべくお金は使わないようにしていた。むしろ3年連続で黒字を出したこともある。

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