大手企業がしのぎを削る動画配信サービスは、5G時代のキラーコンテンツと目される。同時に、広告の動画化も進む。
「動画配信は5G時代のメインコンテンツになる」
NTTドコモは今年3月、ウォルト・ディズニー・ジャパンと共同で動画配信サービス「ディズニーデラックス」を開始した。ドコモの吉澤和弘社長は会見で、コンテンツの重要性を強調した。
サービスの中身は、ディズニーのほか、ピクサーやマーベル、スター・ウォーズなど、グループ各社の作品を月額700円で楽しめるというもの。ドコモ以外の通信会社と契約していても登録可能だ。吉澤社長は5Gの可能性について、「ストリーミングだけでなく、VR(仮想現実)なども含めて、臨場感がカギになる」と指摘した。
5Gの高速通信環境では、2時間の映画を3秒でダウンロードできるといわれ、動画配信市場の急成長が見込まれる。さらに超低遅延が実現すれば、コンサートなどをリアルタイムにVRコンテンツとして楽しめるようになり、視聴体験の新たな可能性が広がる。
ディズニー米国本社は4月、グローバル展開を見据えた動画配信サービス「ディズニープラス」を今秋、米国で開始することを発表している。欧州やアジア太平洋地域は2020年以降の予定だ。ディズニー傘下スタジオの既存作品のほか、映画やドラマなどの独自作品も制作される。さらに3月に買収した21世紀フォックスの作品も加わる。これらはディズニープラス上での独占配信となる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待