自動運転が現実的になる中、ネガティブな影響が懸念される代表的な業界が損害保険だ。
損保大手の損害保険ジャパン日本興亜を傘下に持つSOMPOホールディングスの楢﨑浩一・常務執行役員は、「恐竜にとっての氷河期のような存亡の機」と話す。
損害保険の柱はこれまで、航海のリスクが高かった時代は海上保険、家屋が増えた後は火災保険、自動車が普及した後は自動車保険と、時代に応じて変わってきた。自動車保険は現在、業界の保険料収入の5割を占める。
「自動車事故の93%は人為的なミスによるもの。自動運転でこれがなくなれば、保険も激減する」(楢﨑氏)
事故予防サービスの収益化をもくろむ
さらに、これまでとの大きな違いは、自動車に限らずあらゆるものが今後、通信を介して管理・分析されるようになり、さまざまなリスクが大幅に軽減されそうなことだ。事後をケアする保険の事業規模は縮小すると予想される。
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