アラサーのための戦略的「人生相談」--どうすれば、プレゼン上手になれますか?(その1)
論理の基礎工事を成すのが、「問題提起の背景とその解釈」。これが「プレゼンの前提」になるので、前提の認識が間違っていたり、共有されていないと、後は「聞く耳持たず」になるのは明らかですね。
「問題は何か?」「なぜ、それが問題なのか?」「その解決とは何か?(成果の定義)」「ゴール(=成果)にたどり着く道程(手順/プロセス)と方法」という構成について、最初に説明しておくと、聞く側の準備が整います。
特に「問題の解釈」と「成果の定義」が、聞く側と共通の認識になっていないといけませんね。
これらはクライアント側から、「オリエンテーション」として提示されるのが普通です。しかし、オリエンをそのまま鵜呑みにして、すぐ作業に取りかかるのは愚の骨頂(世の中にはこの種の手合いが多いので、あなたがここを意識するだけで大きなアドバンテージになるはずです)。
オリエン内容の吟味は絶対に必要です。時として、「オリエン内容が間違っている」ことさえあります。この場合、その間違いの指摘の仕方は要注意です。
やり方を間違えると、「かけた情けが仇」。せっかくの親切が裏目に出ることも少なくありません。さりげなく正しい方向に誘導をしてあげるようにするのが、一流のビジネスマンです。
提出された「フレーム」を解釈し直して、再構成する、つまり「リフレーム」すること。できる奴は皆がしていることです。勝負は8割方、この「リフレーム」で決まってしまう、と言っても過言ではありません。なぜなら、「戦略」の中枢が、この「フレーム」だからです。「フレーム」設定をしないのは、「無戦略」だということです。
プレゼンの冒頭では、こう述べれば、「フレーム」「プレゼンの構成」「プレゼンの進行手順と時間」をすべてクリアすることができます。