大手銀行を中心に、デジタルテクノロジーを使った新たな金融ビジネスの創出が活発になっている。
国内最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、昨年7月にフィンテック開発推進を目的にジャパン・デジタル・デザイン(JDD)を設立。最近ではAI(人工知能)ベンチャーのエクサウィザーズと組み、口座の入出金データを活用した新たな融資モデルを開発中だ。
みずほフィナンシャルグループもベンチャーキャピタルのWiLと共同出資し、インキュベーション組織の「ブルーラボ」を昨年6月に設立。P2P(個人間)送金から貿易金融まで、30近いプロジェクトの事業化を進めている。
一方、三井住友フィナンシャルグループは、カード不正検知やマネーロンダリング対策のほか、口座の入出金情報から融資先の異変をいち早く感知する新しい仕組みにAIを活用しようとしている。
メガバンク以外にもデジタルテクノロジーブームは広がっている。新生銀行は子会社(アプラスと新生フィナンシャル)と顧客データを統合し、AIを使って顧客のニーズや信用力を判断する仕組みづくりを進めている。
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