──銀行界はビジネスモデルの大きな転換期にあります。
昨年の秋口ごろから「銀行冬の時代」「大リストラ時代」という報道が始まった。学生も敏感で、銀行が突然不人気業種になってしまった。だが、これは今に始まった変化ではまったくない。
1980年代以降、金融自由化やディスインターミディエーション(中抜き)が始まり、金融仲介の付加価値がどんどん小さくなっていった。こうした中でわれわれ銀行がどのような付加価値を提供するのか。90年代からずっと問われている基本的な命題だ。
──メガ3行の2018年3月期の本業利益(業務純益)はそろって前期比減となりました。
われわれは商業銀行であるだけでなく、複合的な金融グループを目指すというゴールを設定し、買収などで商業銀行以外の業務を拡大してきた。(旧住友、旧三井両行が合併した)01年当時の連結利益に占める銀行の割合は9割だったのが、今は5〜6割に低下。01年から3年間は集中的に重複店舗を統合し、旧行合計約750の店舗を約430店まで減らした。
確かに銀行の本業利益は減益だが、連結ベースでは当社グループは増益。今後もまだまだ増益トレンドを作っていける。
業務量削減とともに生産性高い仕事に移行
──国内の銀行業務を取り巻く環境は厳しくないですか。
国内マーケットはまだまだリターン向上の余地がたくさんある。日本は課題先進国であり、たとえば事業承継や相続のニーズは増えていく。中小企業経営者の5割近くが後継者不足で悩んでいる。
相続も、団塊ジュニア世代が後期高齢者入りすると、行政サービスを含め、とても対応できないのではないかという肌感覚がある。
この記事は有料会員限定です
残り 681文字
