有料会員限定

検査から治療まで蔓延! 科学的根拠ないムダな医療 医療費のムダ »»Part1 これだけある医療費の聖域

印刷
A
A

命や健康を脅かす過剰な検査・検診、あふれる残薬、人工透析、整骨院…。「聖域」だらけの医療の現実。

(本誌:風間直樹、西澤佑介)

週刊東洋経済 2018年5/26号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

特集「医療費のムダ」の他の記事を読む

»»Part1|これだけある医療費の聖域

検査から治療まで蔓延! 科学的根拠ないムダな医療

ほとんどの風邪には抗菌薬(抗生物質)が効かないことは、医者の間では常識だ。風邪の原因の9割はウイルス感染症とされるが、細菌に効き感染症の治療にかかせない薬である抗生物質はウイルスには効かないためだ。

だが医者にかかると、今でも「フロモックス」や「クラビット」などの抗生物質が処方されることが少なくない。「抗生物質が風邪の特効薬だと誤解している患者はまだ多い。なぜよく効く薬を出してくれないのかといぶかしげな表情で迫られると、つい経営のことも考えて希望どおりに処方してしまう」とある医師は打ち明ける。

抗生物質の多用が続くと、薬が効かない耐性菌の広がりにつながりかねない。厚生労働省は昨年、重い腰を上げ、抗生物質の適正使用の手引きを作成。細菌感染が疑われる重症のときに使用を限り、軽い風邪や下痢には用いないよう勧めている。今年4月の診療報酬改定では、乳幼児の風邪や下痢に際し適切な説明をして抗生物質を処方しなければ医師に報酬が支払われる仕組みが新設された。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
医療費のムダ
Interview │ 医師 小泉俊三
保険の支払い要件は限定的だ
患者もできるエビデンス思考
医療相談のベテランがやさしく解説
»»Part2 病院・医者と賢くつき合う
聖域6 高給維持なら医療費は膨張
聖域5 さらば、尊厳なき終末期医療
極論はむしろ「確信犯」?
聖域4 肩こり、腰痛に保険使い放題
聖域3 患者は33万人、医療費年1.6兆円に膨張
「しっかり下げろ」が主流に
聖域2 「埋蔵金」を掘り起こせ!
デメリットの報道は皆無
聖域1 ニッポン過剰医療の温床
誰がどのくらい負担するのか
医療費のムダ »»Part1 これだけある医療費の聖域
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内