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テクノロジー企業は敵か味方か »»Part2 迫る5つのハードル

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自動運転やコネクティッド(自動車と通信の接続)など、自動車業界の新たなテーマに、あらゆるIT企業が群がっている。

昨年9月、米国で開いた投資家説明会の場で、トヨタ自動車の豊田章男社長は「今のライバルは車をつくる企業ではなく、テクノロジーを生み出す企業だ」と語った。ITの巨人たちが自動車業界に入り込む中では、敵と味方を冷静に見極めながら、外部との連携で競争力を高めることが不可欠だ。

トヨタは三井住友銀行などとともに出資しスパークス・グループが運営する未来創生ファンド(2015年設立)を通じ、スタートアップに全方位でアンテナを張っている。16年には米国でマイクロソフトとコネクティッドの領域で子会社を設立。さらに昨年7月、米国で人工知能研究を行う子会社TRIはベンチャー投資ファンドのトヨタAIベンチャーズを立ち上げた。

同ファンドの幹部であるジム・アドラー氏は同年11月、世界最大のスタートアップイベントに登壇。スマートフォンの登場が招いた米写真用品大手コダックの破綻を引き合いに出し、「破壊的イノベーションはいつもスタートアップから起きる。今後もトヨタが影響力を持ち続けるには、イノベーション企業との密接なつながりが必要だ」と強調した。

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