駅の利用者数はどのように変化しているのか。本誌は首都圏(東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県)を走るJR東日本と大手私鉄、地下鉄2社の主要駅を対象に、2011年度から16年度にかけての乗降人員のデータを集め、その増減率を独自にランキングした(『独自集計 駅の乗降人員の増減率ランキング』)。
近年は首都圏への人口流入が続いていることに加え、11年度は東日本大震災の影響で全般的に乗降客数が落ち込んだため、増減率はプラスの傾向が強まった。そうした中でも、乗降人員数の伸びが顕著な「浮かぶ駅」がある一方、乗降人員が増えず、停滞している「沈む駅」もある。その盛衰を分けるのは、以下のようなトレンドだ。
大崎、武蔵小杉が躍進 都心回帰が鮮明に
一つ目は浮かぶ駅に目立つ“アクセス重視”のトレンド。文字どおり都心へのアクセスがよい近郊の駅に人が集まる動きと、東京都心に人が集まる動きに分かれる。
都心へのアクセス重視で浮かんだのが武蔵小杉駅(神奈川県川崎市)。5年間の乗降人員増減率はJRで23.6%増と100駅中3位、東急線では18.8%増と30駅中2位にランクインした。
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