住みたい街や「駅力」のランキングといった情報が流通する一方で、あまり目にしないのが駅のマイナス情報だ。ここでは人身事故の発生件数や周辺での不審者情報が多い駅を、「危ない駅」として紹介したい。
「人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れております」──。電車遅延の原因としてよく耳にする人身事故には、線路への転落や立ち入り、接触事故もあるが、全体のうち約6割を占めるのが自殺だ。
鉄道自殺(未遂も含む)の件数が多い順に駅をランキングした。鉄道事故などが発生した場合、鉄道会社は国土交通省に詳細情報を提出する義務があり、情報公開請求をすれば詳細を確認できる。同ランキングは、ジャーナリストの佐藤裕一氏が、「運転事故等整理表」(国交省)のうち、自殺を理由に駅名が掲載された回数を集計したものだ。
中でもこの5年間で急増したのが、2位のJR新小岩駅(東京都葛飾区)。2011年7月に、同駅ホームで飛び込み自殺をした女性がキオスクまではね飛ばされ、店内にいた複数の客が負傷するという痛ましい事故が発生。翌日にも続けて人身事故が起きたことからメディアが大きく報じ、新小岩駅での自殺を誘発するようになった。15年までの10年間の自殺件数は35件だが、うち31件が後半の5年間に集中している。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら