ライドシェアは世界各国で急成長しているテクノロジーサービスだ。車で移動したい人と運転手をインターネット経由でマッチングするもので、その高い成長性から、企業評価額は最大手の米ウーバー・テクノロジーズが700億ドル(約7.7兆円)、中国・滴滴出行(ディディチューシン)が500億ドル(約5.5兆円)に上る。ライドシェアの何がすごいのか。
ライドシェアでは、乗客側がスマートフォンのアプリを使って自分のいる場所を示し、そこから最も近い位置にいる車に迎えに来てもらう。乗客はアプリにクレジットカードを事前登録しており、降車時に運賃を自動決済する。運転手側には一定の手数料を差し引かれた残額が送金される。サービス事業者の収益源は手数料で、ウーバーの場合なら20%を徴収している。
日本では白タク行為に相当するため、提携先のハイヤーとタクシーの配車にとどまっているが、海外では、一般のドライバーが自家用車で送迎する相乗りモデル。海外のタクシー業者は料金体系が不透明だったり、予約してもきちんと来なかったりとサービスの質が日本ほど高くはない。また、人口増のせいでタクシーがなかなかつかまらないという都市もあり、急速にライドシェアの利用者が増えている。
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