ITの世界で支配的地位にあるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンはまとめて「GAFA(ガッファ)」と呼ばれる。その戦略と課題を押さえておこう。
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする──。グーグルはその理念・使命を具現化し、日々10億人以上が利用するサービスを複数抱える巨大企業となった。
同社の検索エンジンは、ほかのサイトにリンクされている数で順位づけし上位に表示する点が新しかった。表示順が機械的に決定されるこの仕組みはウェブサイトの急増に対応するのに適した仕組みでもあった。
また検索時に入力されたキーワードにひもづけて表示されるグーグルの広告は、従来型のネット広告に比べ効果が高くネット広告の主流になっていった。検索市場におけるシェアの拡大とともに、現在の地歩を築く第一歩となった。
自社サービスの広告が全売上高の7割占める
グーグルの持ち株会社アルファベットの売上高は2016年度時点で902億ドル(約10兆円)。ユーチューブやグーグルマップなどを含めた自社サービスの広告が売り上げの約7割を占めている。
次に売上規模が大きいのは、広告の取り次ぎ事業(図の「グーグル広告(自社外)」)。ウェブサイトやスマホアプリの広告枠を取り次ぐサービスで売上高の17%を稼ぐ。
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