
自然言語処理 【しぜんげんごしょり】
英語、日本語などの言語を、音声やテキストの状態で人間と同等に理解・処理する技術。文脈や行間まで読めるように開発が進められている。
「アレクサ、今日の天気は?」「〇〇地域の天気は晴れのち曇り、最高気温は……」。アマゾンのAI音声アシスタント「アレクサ」を使うユーザーの投稿動画では、人とAIのあらゆる会話が垣間見られる。
2014年、アマゾンがアレクサを搭載したスピーカー端末「エコー」の初代機(写真左端)を投入して以降、この市場にIT業界の巨人が次々参入している。直近ではアップルが「ホームパッド」(写真中央右)を今年12月に発売すると発表。グーグルは16年11月「グーグルホーム」(写真中央左)を投入し、年内の日本上陸も予定する。
その日本市場では、メッセンジャーアプリのLINEが先手を打った。親会社NAVERと共同開発している音声認識AI「クローバ」を搭載した端末「ウェーブ」(写真右端)について、音楽再生の操作などに機能を絞った先行体験版の予約販売を7月に開始した。
家事や運転の最中はスマホも未開拓
「どんな使い勝手が好まれるか、現場で情報収集しなければ把握できない。AIは『出したらおしまい』ではなく、刷新を繰り返し、ユーザーと一緒に育てるサービスだ」。LINEの舛田淳・最高戦略・マーケティング責任者はそう意気込む。
なぜ今、各社はこぞって音声アシスタントの展開に邁進するのか。その背景にあるのは、インターネットにおける“最後の空白地帯”を開拓したいという思惑だ。それは両手がふさがっている家事や運転中など、人がネットに接することのできないシーンを指す。
また、声で話しかけたり問いかけたりする行為は、目的を思い浮かべ文字を打ち込むのに比べ、圧倒的にハードルが低い。言わばコミュニケーションの最上流だ。「ここを押さえられれば、広告チャネルとしての活用など、いくらでも収益化の機会がある」(デジタル領域のコンサルティング会社、プリンシプルの中村研太・常務取締役)。
この記事は有料会員限定です
残り 610文字
