有料会員限定

優遇税制や自治体の空き家対策をフル活用 早めの売却が有利? 実家の空き家をどうする

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
拡大
縮小

実家を相続したものの、空き家になっている──。そんな人が今、増えている。高齢化が進み、親が亡くなったとき、すでに子どもは50〜60代。自分の家を構えており、実家へ戻る人は少ない。空き家の実家をどうしたらいいのか。

19年末までの売却なら約600万円の節税も

選択肢は主に三つ。「持ち続ける」「貸す」、そして「売る」だ。

前者二つはメンテナンスなどに手間や費用がかかる。売却したいのだが、かつて過ごした実家には思い入れがある。実家周辺には知り合いも多く、「相続で売った」と後ろ指を指されたくない。そんなジレンマを抱えている人に、売却の決断を後押しする、画期的な税制が昨年4月から「期間限定」で始まった。

実家の売却益への課税を軽減するもので、売却益のうち3000万円が特別控除される。2019年末まで、つまりあと3年弱の特例だ。

「たとえば実家の売却益が3000万円だったとき、通常なら20.315%、つまり約600万円の税を払うべきところ負担ゼロで済む」と解説するのは、税理士法人レガシィの田川嘉朗統括パートナー。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
持ち家が危ない
全国270駅マンション価格
東京郊外都市、勝者・立川vs.敗者・八王子
3大都市圏の人口1万人以上の市区町村
エリアの色分け進む「立地適正化計画」の衝撃
維持修繕コスト高、経年後は中古市場で敬遠も
割安で見た目がおしゃれでも購入前にチェック
欠陥を見つけたときの対処法のポイントは?
いつか必ずくる解体、老朽化にどう対処する?
▶▶Part2 マンションの悩み/管理組合
早めの売却が有利? 実家の空き家をどうする
埼玉県川越市、従来の住民と新住民の軋轢も
住宅ローンの返済をやっと終えたのに...
▶▶Part1 戸建ての惨状/開発団地の今
「負動産」問題2/保育園不足に修繕積立金…
「負動産」問題1/東京都心でも広がる空き家
75歳以上がこれから急増するのは東京圏
マイホームが「負動産」になる 持ち家が危ない
空き家、高齢化、みんなが住まいで悩んでいる
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内