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郊外置き去り? 居住域を絞る地方自治体 エリアの色分け進む「立地適正化計画」の衝撃

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エリアの色分けが進む大阪府箕面市・熊本県熊本市

全国の各市町村では今、人口減少を背景として、街を集約・縮小する動きが盛んになっている。この動きに真っ先に呼応したのが大阪府の箕面(みのお)市だ。

箕面市は大阪北部に位置する典型的な郊外型の住宅都市。市域内には程よく田畑が残り、夏の夜にはカエルの合唱も聞こえてくる。秋には市街地の後背に控える山間部を見事な紅葉が彩り、春には新緑が映える。一方でビジネス街である大阪市内(梅田)からは電車で約30分と、通勤圏としても絶好のポジションにある。

市の収入には、競艇事業(大阪市住之江区にある住之江競艇場で市が主催)が大きく貢献しているが、それ以外にめぼしいものはなく、市民からの税金が頼りの街だ。倉田哲郎市長は、「他都市から奪って人口規模を維持する」と鼻息が荒い。恵まれた環境を享受する形で足元ではいまだ人口流入が続く。が、その箕面市においても、住んでほしい地域と住んでほしくない地域とに、居住エリアの色分けが進む。

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