川崎市中原区にある武蔵小杉駅周辺には、空を突き刺すようなタワーマンション(20階建て以上、以下タワマン)がずらりと並ぶ。10棟以上のタワマンが林立する場所だ。
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(注)図中の価格帯表示は地上30階以上の新築販売価格、30階以上でも未竣工物件は価格帯の記載なし。価格帯表示と凡例は誌面掲載用に三井住友トラスト基礎研究所が追記 (出所)MRC「MRC INTEGRATED DATA SYSTEM」
記者は昨年暮れの休日、武蔵小杉で販売中のタワマンのモデルルームを訪れた。15組以上の客がそれぞれのテーブルで、営業担当者の話を真剣に聴いている。小さな子どもを連れた家族が中心ながら、60歳以上のリタイア世代もちらほらいる。
中原区はマンション価格が右肩上がり。隣の幸区と比較するとその差は歴然だ。地元の不動産業者によると、「中古の価格が買った当初より上昇している。タワマン以外の通常のマンションではあまり見られない動きだ」という。
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(注)年次は各物件が販売を開始した時点 (出所)MRC分譲マンションデータを基に三井住友トラスト基礎研究所作成
改札に入るのに大行列、インフラ整備追いつかず
武蔵小杉はかつて企業の工場や寮などがあった場所。1990年代後半から工場の閉鎖や移転が進み、2005年ごろからタワマンが建設されるようになった。敷地面積の大きい工場の跡地を整備したため大胆に工事ができ、「集中して開発が進んだまれな例」(川崎市役所)という。
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