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認知症のサインを見逃さない 家族だから気がつける

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離れて暮らしていても親の異変は察知できる。

(撮影:今井康一)

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「80代の父が認知症の母を隠したがるんです。私たち子どもがサポートしようとしても、『俺が介護するから放っておいてくれ』の一点張りで手助けさせてくれない。暴力と間違われるような行動もあり、とても心配だ」──。

認知症の家族からの電話相談を受け付ける「認知症の人と家族の会」には、家族からのこうした相談が日々寄せられる。元気だった親が認知症となり戸惑う人は少なくない。家族は、親の認知症のサインをどう見つけ、対応すればよいだろうか。

料理のミス多発は認知症のサインかも

厚生労働省研究班の調べによれば、65歳以上の15%に当たる462万人が認知症だ。認知症になる可能性がある軽度認知障害(MCI)の人も400万人いる。高齢者の4人に1人が、認知症もしくはその予備軍というわけだ。

認知症は、ある日突然症状が表れる病気ではない。周囲が確実にそれとわかる段階まで進行したときには、発症から半年~数年が経過していると考えたほうがいい。

同居していれば、親の変化に気づきやすい。得意だったはずの料理や車の運転にミスが多くなった、穏やかな性格のはずなのにささいなことですぐに怒るようになった、という微妙な変化だ。

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