同窓の企業トップが語る
高校の価値は当然のことながら進学実績だけではない。同級生や先輩、後輩とのつながりは社会に出ても大きな魅力となる。その中には日本を牽引するリーダーを輩出している学校がある。
山梨県立甲府第一高校もその一つだ。経済同友会の小林喜光代表幹事(三菱ケミカルホールディングス会長)をはじめ、出身者には政財界の大物が多い。第55代首相で小社の社長でもあった石橋湛山もOBだ。

甲府駅から徒歩20分の場所にある。現在も山梨県内でトップクラスの進学校だ
そこで外食チェーン「俺の」の坂本孝社長、日本初のCRO(医薬品開発受託機関)であるシミックホールディングスの中村和男CEO、富国生命保険の米山好映社長、熊谷組の樋口靖社長、SMBC日興証券の清水喜彦社長の5人のOBにインタビューをし、座談会の形で構成した(この内、坂本、清水の2氏は対談を実施)。

2人の対談は甲府一高OBである石橋湛山の関連品が並ぶ小社の応接室で行った(撮影:今井康一)
なぜ甲府一高から多くの経営者が生まれているのか。異口同音に出てきたのが地理的な要因だ。
坂本 山梨は歴史的に肥沃な土地ではなかったから、このままでは食えないと思って外に出る。外に出たら誰も守ってくれないから、自分で守らなきゃいけないという甲州気質があると思う。
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