[ポイント1]
3年連続定員割れの高校は再整備の対象――。橋下徹・前府知事が推進した教育改革による統廃合がいよいよ具体化する。
[ポイント2]
学区制撤廃により上位校へ人気が集中するようになり、北野高校、天王寺高校などエリート校には追い風が吹く。
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他方、成績下位の高校は地盤沈下が止まらない。少子化で生徒数が減少する中、府立校の優勝劣敗が鮮明化している。
少子化の波は競争力のない高校を容赦なく淘汰していく。公立高校であっても、それは変わらない。トップ高校への人気が集中する一方で、成績下位の高校の地盤沈下が止まらない。
3年連続定員割れの高校を再編整備の対象とする──。橋下徹・前大阪府知事が推進した教育改革。その象徴ともなった府立高校統廃合の具体案が今年9月に固まった。
再編整備の対象となるのは大正高校と西淀川高校、能勢高校の3校だ。
3年連続で定員割れとなった大正は2018年に泉尾高校と統合される。大正は大阪市内の生徒急増に対応するため1978年に設立されたが、徒歩7分の所に泉尾、徒歩5分の所に泉尾工業高校が立地する高校密集地に位置している。統合先の泉尾もこの2年は定員に達していないことから、改善は見込めないと判断された。
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