[ポイント1]
大学入試は2020年度からセンター試験がなくなり、新試験に移行する。複数回受験できるようにして「一発勝負」を改めるのが改革の目玉だった。
[ポイント2]
だが、入試試験の早期化につながり不利になるとして、公立高校の教員たちは反発を強めている。
[ポイント3]
他方、受験勉強に縛られない教育を目指してきた大学附属高校や中間一貫校には期待が集まる。入試改革の着地点はまだ予測できない。
大学入試改革が2020年度から段階的に実施される。最もわかりやすい変化は、センター試験がなくなることだ。その代わりに大学入学希望者学力評価テスト(仮称)が実施される。マークシート方式だけではなく記述式も出題されるようになる。また1点刻みの点数ではなく、段階別評価を採用する見通しだ。しかし当初の改革案に比べると、すでに腰折れの感が否めない。
14年12月の中央教育審議会の答申の時点では、大学入学希望者学力評価テストを複数回受験できるようにして、自分の納得がいく点数を取れるまで受験できるようにする案だった。TOEICなどの資格試験をイメージするとわかりやすいだろう。「一発勝負」の受験制度を大きく変える、いわば改革の目玉だった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら