ある時期まで政治家の出身高校である「政界御三家」といえば、慶応義塾高校、麻布高校、そして東京都立日比谷高校だった。しかし政界は10年も経てば、様変わりする。政界御三家が同じように変化していくのは、当然のことだろう。
現在の国会議員の輩出高校トップは慶応で26人。2位は創価高校(12人)、3位は筑波大学附属駒場高校と開成高校、麻布が等しく9人でしのぎを削っている。6位には東海高校(7人)、7位は2位の創価高校と母体が同じ関西創価高校(6人)とラ・サール高校という順位になっている。上位は全国的にも名の知られる私立の名門校が多い。
私が2012年に出版した『政治家・官僚の名門高校人脈』で調べたところ、国会議員の出身高校は、当時も慶応が断トツだった。2位は筑波大駒場と創価が競い、4位は麻布とラ・サールが肩を並べていた。顔ぶれはそう大きく変わっていないが、詳細に見ていくと変化も感じられる。そこであらためて、上位の高校を中心に分析してみよう。
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