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20世紀の価値観ではもはや世界に通用しない 歴史を動かす「3つのエンジン」を理解しよう

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世界史がわかれば、世界がわかる

佐藤 優●作家
さとう・まさる●元外務省主任分析官。1960年生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。『自壊する帝国』など著書多数。(撮影:尾形文繁)

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世界史について語る前に、まず歴史というものの見方、考え方について整理しておきたい。それには、二つの歴史を分けて考えないといけない。

まず第一は、「記述史という歴史」だ。ドイツ語で言うHistorie(ヒストリー)だ。日本書紀、史記、ロシアの古代年代記などのように編年体で歴史を綴っていくという記述様式だ。もちろん、どの事項を取り上げるか、どの程度詳しく記すかについては、著者の立場が反映している。しかし、「こういう筋道で記述する」というようなシナリオはない。

第二が、「出来事に意味づけをした歴史」で、ドイツ語のGeschichte(ゲシヒテ)のことだ。著者や編集者の立場から重要と思われることを過去の出来事からピックアップして、それらの出来事を結び付ける物語を形成することで、この意味での歴史は近代的概念だ。われわれがいま日常的に用いている歴史概念は、Geschichteだ。ここでは、歴史といえばこの概念を意味する。

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