2013年に体外受精などの高度生殖医療で生まれた子どもは4万2554人を数える。初めて4万人を超え、この10年間で2.4倍に急増した。今や新生児の24人に1人が体外受精によって生まれている計算になる。
体外受精での出産増には、凍結技術の進化が影響している。だがそれ以上に、晩婚化と晩産化で自然妊娠が難しい夫婦が増えていることが背景にある。14年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳。12年前に比べそれぞれ2歳上昇している。40代での初婚も、もはや珍しくなくなった。
自然妊娠の確率は、女性が25および30歳では25~30%といわれるが、35歳では18%、40歳では5%に減少する。年齢が上がるにつれて流産率も高まるため、出産確率はさらに低くなる。
不妊症の目安といわれるのは、1年間避妊をせず夫婦生活を持っていても妊娠に至らない場合だ。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、子どものいない夫婦の3組に1組が不妊を疑っており、さらに6組に1組が不妊治療を受けているという。
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