ご飯やパンなどの炭水化物や甘い物などを控えてやせる、糖質制限ダイエットが空前のブームだ。本来は糖尿病患者の減量や血糖値コントロールに用いられる治療食だった糖質制限食だが、今のブームを支えているのは健常者のダイエッターたち。たとえ肥満体でなくても、容姿をほどほど以上に気にする人なら、かなりの割合で取り組んでいる減量法だ。
コンビニのローソンやガストなどの外食チェーンも、低糖質をうたった商品を続々投入し、人気を博している。一般向けの本も多数出版され、関連ビジネスも花盛りである。
減量効果は口コミだけではなく、学術的にも実証されている。2008年に国際的な医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された、肥満のイスラエル人に対する2年間の検証によれば、脂質を控えてカロリー制限をした群よりも、カロリー制限なしで炭水化物を控えた群のほうが体重の減少幅が大きく、コレステロール値も低かった。6月には、順天堂大学が日本人にも同様の効果があることを国際学会で明らかにした。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら