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本当のところ、糖質制限って、どうなんですか? 長年の論争に決着!

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体によいのか悪いのか。糖尿病の専門医に直撃したところ、議論はついに決着を見た。

江部康二 高雄病院理事長

えべ・こうじ●1950年生まれ。京都大学医学部卒。74年から京大、78年から高雄病院勤務。99年に元理事長の兄が糖尿病治療食として糖質制限食導入。著書多数。2013年から現職。(撮影:今井康一)

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糖質制限の効果や安全性をめぐっては長く議論があったが、近年ようやく決着がついた。米国糖尿病学会が2013年、従来「推奨できない」としてきた糖質を1日130㌘以下に抑える制限食を、全面的に容認したのだ。

にもかかわらず、日本糖尿病学会は現在も慎重な態度を貫いている。これまで炭水化物を摂取カロリーの50~60%程度摂取すべきと推奨してきた以上、自らを否定する勇気がないのだろう。同学会が13年に出したメディア向け資料には、08年に聖路加国際病院の医師らが発表した「5年以上の糖質制限により死亡の危険性が高まる可能性がある」という論文が引用されている。大手メディアが次々とこれを報道し、糖質制限に対するネガティブキャンペーンの様相を呈した。だが実はこの論文の信憑性は低く(→関連記事へ)、論文をまとめた医師自身もそれを認めている。しかも、被験者は糖質制限食の上限(1日130㌘)以上食べており、検証にすらなっていない。

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