提携すれど再建は途上 三菱自動車の“益子流”経営


 目下注目されているのが、11年初めにも公表される中計だ。三菱自はこの3年間で財務上のリストラを進めており、有利子負債を大幅圧縮するなどバランスシートは改善傾向。優先株は期間収益の積み上げによる自社買い取り=消却が最も現実的だ。

旧三菱銀行出身の市川秀副社長は「遠からず優先株処理の全体像を示す」と語り、水面下で交渉を進めているもよう。ただ三菱自首脳が明言したように、今回の中計発表では具体策は先送りの公算が高い。

当面は提携強化でしのぎ、優先株処理の時間とキャッシュを稼ぎ出す。そして晴れて「普通の会社」になることこそ、益子社長の“最後”で“最大”の仕事でもあるはず。その役割を終えるにはまだ時間がかかりそうだ。

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(松浦 大 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年12月25日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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