2000年代初めの総合商社再編を無傷で生き残った大手5社は、その後に資源ブームで儲けに儲けた。この間、豊田通商は旧トーメンと合併。旧日商岩井と旧ニチメンは経営統合して双日となった。
これら「再編2社」には資源で儲ける機会が乏しく、その分、大手5社との差は大きく開いた。豊田通商と双日の15年3月期純利益はそれぞれ675億円と330億円で、大手5社とは文字どおりケタ違いだ。
だが、資源バブルが終わった今、再編2社も大手に伍するための独自戦略を仕掛けている。
再編処理で出遅れた双日 強みの航空で巻き返し
双日は03年に、旧UFJ銀行が主導する形の経営統合で誕生した。それまでのリストラで収益源の多くを失っていたうえ、不動産など巨額の不良資産の処理に追われ、再建には時間がかかった。
一時期は、石炭など資源価格の高騰でエネルギー・金属部門が稼いだこともあったが、リーマンショック後にはまた最終赤字に転落。今期は純利益400億円を射程に入れ、ようやく復活を果たそうとしている。
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