「地味」「知名度がない」「取り扱う商品が取っつきにくい」。専門商社は、就職市場においてネガティブなイメージが付きまとう。
日が当たりにくい存在だが、個別の実態をよく検討してみると、経営は堅実かつ安定、そして意外に高給・好待遇という優良企業が少なくない。ここではそんな、総合商社に引けを取らない専門商社各社の仕事ぶりを紹介する。
メーカー機能拡充や 多角化・国際化に照準
まずは鉄鋼や機械の専門商社だ。主に生産財の供給を仲介することで日本の製造業を後押ししてきた。大手には年商1兆円超えがひしめく。業績も比較的堅調で、平均年収が1000万円を超す企業も目立つ。
鉄鋼商社の最大手がメタルワン。三菱商事と日商岩井(現双日)の鉄鋼製品部門を分離・統合し、2003年に設立された。第2位の伊藤忠丸紅鉄鋼はそれより1年強早く、総合商社による鉄鋼流通再編の先駆者として誕生した鉄鋼商社だ。
3位の日鉄住金物産は、旧新日本製鉄系の日鉄商事と旧住友金属工業系の住金物産が13年に統合して発足。鉄鋼メーカー系ではほかにJFE商事や神鋼商事がある。
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